参道(リハビリ参道)

当社祭神、和気清麻呂公は弓削道鏡により罪なき罪をきせられ、足の筋までも断たれて大隅国に流罪となりました。
途中、宇佐八幡の導きにより当地で足の傷と心の傷を癒し、政界に復帰を果たしました。当地は清麻呂公にとっては所謂リハビリを成し遂げた場所といってもよいでしょう。

当社の参道は木々に覆われゆっくりとした傾斜が約250メートル社殿へと続きます。夏でも涼しく参拝者がリハビリを兼ねて往復をする姿によく出くわします。
今回、御鎮座1200年の記念に50メートル置きに標柱を立て「今日は昨日よりすこし長く歩けた。」というちょっとした目標にでもなってくれればと思っています。

終点は御神殿横。ここに清麻呂公の自筆と伝わる「我獨慙天地」の碑を建てました。

250m余の長い参道を歩くうちに、だんだんと心が静ります。

途中に狛猪があり、第二鳥居は、安永2年(1773年)に奉納されたもので、当社最古となります。
ここ葛原の地は、和気清麻呂の足立伝説をはじめ、またリハビリテーションの発祥地として、元気回復を求める人々の思いが、向けられてきた場所です。
そして、この長い参道は、その成就への道のりでもあります。

清々しい空気に包まれる中、ここを歩む方々の、心と身体を和らげて、回復を成就いただきたい、こうした願いから「リハビリ参道」と名付けました。

夏には灯篭祭りや、夕涼みコンサートなどが開催されます。

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