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奉祝祭を終えて

数々の方々のご協力でご鎮座1200年奉祝祭を無事に斎行でき、二週間がただボーっと過ぎ去りました。

母、妻、姉、義妹、息子、息子の嫁、孫と家族に心配を掛けながら背中を押してもらいながら過ごした年月でした。下関・住吉神社での4年間の勤めを終え帰ってきたのが昭和57年、翌58年から葛原八幡神社の社務所に妻、長女と親子3人での生活が始まりました。実家は兼務社白髭神社にあり、葛原には同級生など知り合いが一人もいない状態で私は毎日幼稚園に出勤し、私以上に知り合いのいない妻には随分と苦労を掛けました。妻がいなかったら今日のことの様にはならなかったと深く感謝しています。母には父亡き後も一緒に暮らすことができず申し訳なく思っています。しかし、妻が居り、母が居り、子供たちが、姉が居てくれて今の私があるのだと強く感じています。

先日読んだ新聞記事に俳優故大滝秀治さんの「人は自信と謙虚の間で生きればいい」という言葉を見つけました。さすがの名わき役の言葉。人は自信の上にうぬぼれがあり、謙虚の下に卑屈があるというのです。私の愛読書の一つに中島敦著の「山月記」がありますがこの書のテーマは「臆病な自尊心」と「尊大な羞恥心」なのですが解ったようで解らないテーマでしたが大滝さんのこの言葉を聞いてぼーっとですが合点がいったような気になりました。大滝さんの言葉は一つ大きな責任を果たしたと感じている今の自分に、これからは自信と謙虚の間で脇役として生きて聞けばよいと示唆してくれているようです。おごらず、くさらず、自惚れず、卑屈にならずこれからも歩んで行きたい思います。

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