人にはやさしく

清麻呂公銅像の傍らに植えられた枝垂桜。氏子の方が銅像建立記念にと福島県の三春滝桜の苗木を植えてから10年、ようやくたくさんのやさしい花をつけてくれるようになりました。

先日、東京の友人が私の見舞いにわざわざ訪れてくれました。「宮崎出張のついでにがおまえが暇なら寄るが、都合が悪いなら東京に帰る」と連絡がありました。これは彼独特の優しさなのです。彼とは大学時代ほとんど行動を共にした仲で、彼との出会いが今の私の生き方を決定づけたといっても過言ではないのです。京都生まれで京都育ち、九州の田舎から出てきた私にとっては兄貴的存在。酒も遊びも喧嘩の仕方もすべて彼からの教授でした。肥後勤王党川上彦斎のひ孫にあたる血統のせいかめっぽう喧嘩が強く度胸が据わった男です。しかし、強さの中に本当の優しさと悲しさを併せ持った好人物なのです。共に幡掛正浩先生の教えを受け、先生の遺言である「人にはやさしく、愛する祖国のためにはあくまでもたじろがず」を人生訓として生きている親友です。彼の「ついでに」とことわりながらも「わざわざ」見舞ってくれたやさしさを感じながら久々にうまい酒を酌み交わしました。N君、ほんとうにありがとう。涙が出るほどうれしかった。