薬草天井画ついに完成

御鎮座1200年奉祝のメイン事業として5年の歳月を費やして取り組んだ薬草百図天井画がようやく完成いたしました。ここにたどり着くまでに紆余曲折がありましたが、安河内真美(なんでも鑑定団)さんのご紹介の宗像在住の日本画家水谷興志さんを中心に十数名の画家さんによる共同制作作品となりました。2月3日節分祭後に幣殿格天井に取り付けます。

平成10年、清麻呂公没後1200年忌祭を執り行ってより約20年かけて清麻呂公顕彰事業を執り行ってまいりました。参道整備から始まり妙見古道の清掃整備、清麻呂公追っかけ旅行、銅像建立、八幡宮史料編纂、そして集大成として薬草百図天井画の完成。清麻呂公の伝承がこの地に残った意味を考え続けた20年間でした。ある時は忠臣、ある時は罪人、そして現在ではほとんどの日本人から忘れられた存在と数奇な社会的評価をうけてきた御祭神和気清麻呂公を祀る神社の神主としてなんとか違う切り口で再評価を受けることはできないかと微力ながら取り組んできたつもりです。医・薬学を家の技として伝えてきた和気家と薬草である葛とのかかわりを考えてきました。妄想と言われるかもわかりませんが足立山山麓で体と心の傷を癒したという伝承が現在のリハビリに通じ、日本でいち早くリハビリ療養に取り組んだ労災病院およびリハビリ大学が足立山のすそ野である葛原の地に設置された偶然。これは、偶然などではなく目に見えぬ深い御神慮ではなかったか。清麻呂公が復権後に取り組んだ平安遷都、京都の地は葛野の地と呼ばれていたこと。「葛原」と「葛野」「葛」と「薬草」。私の妄想は膨らむのです。そして、薬草百図天井画への取り組みと発展しました。薬草はほとんどがその辺にある木・草・花。派手さはないものばかりですがそれが和気清麻呂公の業績と重なります。私の思いに共感し、協賛を賜りました120名を超す方々に心からお礼申し上げます。葛原八幡神社のお宝として永く守り伝えてまいります。